なぜ山に登るのか、って?
そこでラーメンを啜るためさ!

いつものそんな言葉よりも、この偉大な名言をご紹介いたします。
富士山に登って、山岳の高さを語れ。
  大雪山に登って、山岳の大いさを語れ。
大正10年、文人・大町桂月が紀行文「層雲峡より大雪山へ」にこう記しました。
層雲峡ビジターセンターのWEBサイトによれば、桂月は、黒岳沢を遡行して稜線に上がって黒岳に登り、御鉢平を周回、北鎮、北海、白雲、旭岳を踏んで、松山温泉(現在の天人峡温泉)に下山する3泊4日の大縦走を行ったそうです。登山道などない時代に、凄いですよね!
ちなみに、大町桂月は「層雲峡」「羽衣の滝」の名付け親でもあるそうです。

この大町桂月の言葉により大雪山の知名度が高まり、大正12(1932)年、層雲峡から旭岳への登山道開削と黒岳石室の建設が始まりました。
今年、令和5(2023)年は「黒岳100年」の記念すべき年なのです。
そんなワケで、黒岳100年を肌と脚で感じるべくロープウェイ/リフトを使わず、0合目(登山口)から黒岳山頂を目指そうと思います!
まぁ、小生も物好きなもんですなw
今回も拙いYouTube動画を作ってみましたので、ぜひ最下部のリンクからご覧ください!

0合目登山口から登山は一昨年10月に7合目まで登って、北海道最高地点ラーメンを戴きました〜
その時の記事は→こちら
北海道ラーメン標高や、「探偵!ナイトスクープin黒岳」の話などの逸話もお楽しみ下さい。

黒岳0合目〜
黒岳登山口から山頂までの標高差は1,294mだそうです。
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6:20。ロープウェイ駅へ急ぐ登山者を尻目に、黒岳沢の橋を渡って、
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大雪山層雲峡神社にお参り。
100mほど歩くと、
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登山口。
あれ?以前はもっと立派な看板でしたが、随分とチープなものになりましたね。
では、スタートしましょう!
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一歩目から急登です。まだ寝起きに近い身体なのでじっくりと息が切れないように歩いていきましょ。
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高度がズンズン上がっていくのが急登の面白いところ。
30分ほどで急登は落ち着き、稜線へと向かいます。
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丸っこい大きな岩に足場が掘られています。100年の歴史の中で、誰かが削ったんでしょうね〜。
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稜線に出ました!非常に歩きやすいですが意外に斜度はあります。
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一昨年も同じ場所から撮影してました、屏風岳(1,792.7m)
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5合目駅が見ました。
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黒岳駅。登山口から1時間20分。
トイレを借りて、屋上展望台に向かいます。
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あ〜良い天気
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ニセイカウシュッペ山方面。今年は登山口へ続く道が工事のため通行止めでした。
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大雪山黒岳資料館。
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なるほどう!
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リニューアルされたようで、ガラスケースに収められた岩石や猿のこしかけは撤去されていました。
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普通の登山者はあのリフト駅へ向かうのでしょうが、今日の小生は
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リフト駅手前右側にあるここから登ります。7合目まで約1.3km。40分ほどかかります。
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ひたすら登ります。並行しているリフトの機械音が時々聞こえてきます。
前後、誰もいないようですねぇ。
上に行くほど傾斜がきつくなってきますが景色も開けます。
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黒岳山頂と7合目駅。この景色は歩いて登ってきた者のみが楽しめる特権ですね。
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7合目到着!登山口から休憩込みで2時間20分といったところです。
山頂へ向かう前に、ここらでお茶にしましょう。
本日のお茶請けは、
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旭川バターどら焼き!
大好きだった「百年橋」が製造終了となった今、1番のお気に入りです。
「黒大豆使用」ってのも黒岳登山にちなんでいるっぽくて良いなぁと...

7合目の登山事務所にて初めて入山届を記入します。なんか不思議な感じです。
0〜7合目の間に遭難しても、入山していない扱いになるので大変です。
小生は毎度、登山計画書を提出しているので大丈夫です。
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いざ、山頂へ!
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これまた、ひたすら登り。
0合目から登ってくると、7合目からスタート出来るなんて、ほんとロープウェイ&リフトはありがたいもんだなぁ。と実感。
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9合目。まねき岩が見えてきました。
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まねき岩と目線が合えば山頂はすぐそこです!
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この階段!
黒岳に登ったことがある方なら解ってくれますよね??

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黒岳山頂!(1,984m)
カムイミンタラどーーん!
いきなりこの絶景が拡がるんですよね〜
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上空をヘリがグルグル周ってました。テレビ局の紅葉取材か、ラーマ奥様インタビューだと思います。
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山頂にある「大雪神社奥の院」にもお参り。
麓の大雪山層雲峡神社、そしてこの奥の院も、上川町市街にある大上川神社で兼務されています。
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ロープで仕切られたこの先には三等三角点「温泉岳(1984.33m)」があります。ものすごい危険な崖になっていると思うので、近づかない方が身のためですよ。
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今年は紅葉が遅れていると言われていますが、色づいているところもありますね。
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黒岳石室へ下ります。
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わ〜〜綺麗に色付いていますね〜
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石室、到着です!
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100年。
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旭岳への縦走路開削も100年ですから、もう少し先まで行きましょう。事前の計画で、北鎮岳まで行くと下山が遅くなってしまうので手前のお鉢平展望台までと決めていました。
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登山道脇の法面がヤシネットで補修されています。遠い将来ここに植生が復活するのを願うばかりです。
画像右の山は凌雲岳。左が北海道で2番目に高い山・北鎮岳です。
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新しいヤシネットが設置されています。おそらく今年の「たまには山に恩返しin黒岳(大雪山・山守隊)」で設置されたものでしょう。
今年、小生は同イベントの「in愛山渓」に微力ながら参加いたしました。
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うわ〜。見事です。チングルマの綿毛の白も綺麗ですね
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“今年は紅葉が遅い” “今年は色づきが悪い”などと言われてますが、充分!小生はこれで充〜分ですよ!
なんて幸せな、雲ノ平天空散歩
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大きな岩がゴロゴロの登りを詰めると、
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お鉢平展望台、到着です!
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お鉢平。約3万年前に大噴火で山が吹き飛んで出来た、直径約2.2kmのカルデラです。
今年導入のオリンパスTG-6での撮影ですが、パノラマはiPhoneに軍配かな〜。
風が強くて肌寒いですが、ウェアを追加してお茶にしましょう。
本日2回目のお茶請けは、
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旭川・高砂酒造「国士無双 甘酒餅」
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この酒粕の香りが良いことよ〜
それにしても風が強くて目玉が渇きますいつまでも眺めていたい景色ですが、退散するとしましょう。
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石室に戻っています。
左から凌雲岳、桂月岳、黒岳。
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ヤシネットの上に植生が!根が張っているといいですね〜
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石室に戻ってきました。
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ひと休みしたら、すぐ横の桂月岳へ向かいます。
本記事の冒頭に記した、大町桂月の名を冠した峰です。
石室から10分程度で登頂でき、ご来光スポットのようです。
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山頂標識はありませんが、桂月岳山頂(1,938m)到着です。
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黒岳。すごい断崖絶壁です。三角点を見に行かない方が良いという理由です。
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黒岳の反対を望めば、左から凌雲岳、上川岳、名もない峰。
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桂月岳山頂は広いです。
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石室に戻りましょう。

さて!山ラーファンの皆さま、大変お待たせいたしました!
山ラータイムでございます。
本日戴きますのは、
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藤原製麺「いそのかづお 札幌ブラック 黒醤油ラーメン」です!
黒岳100年に合わせて、黒いやつを用意しました〜
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スープモデル AD383。麺W0601。
出来ました!
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戴きます!
平打ち麺の食感がいいですね。なかなかニンニキーな味です。
おっと!
またネギを入れ忘れるところでした
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黒いスープですね〜。黒岳石室で戴くに相応しい色だと思います。
いっぱい登って歩いた身体に、ニンニキーなスープが染み渡ります
Jets的ラーメン評価「山+」でお願いします!
ごちそうさまでした!

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穏やかな石室前のテーブルで夕方まで過ごしたい気分ですが、下山しなくてはなりません。
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また来年、おじゃまするとしましょう。
実は石室にもテン場にも宿泊したことがないんですよね〜。

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黒岳山頂へ。
ナキウサギ狙いのキャメラマンを横目に見ながら到着した山頂には大勢の登山客が。
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この景色も、ここから一歩下れば見ることが出来なくなります。
ちょうど良い岩に腰を下ろして、しばしの惜別タイム。
さあ、下りますか。

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まねき岩。
ひたすた下ること50分。
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帰りはリフトに乗ります。
安堵の時。下りで汗をかいて暑くても、必ず一枚着てから乗りましょうね。冷えますよ〜。
こうしてリフトに揺られてゆっくり下りるのも、黒岳100年の歴史ですよねー。
ロープウェイとの接続もタイミングよく、あっと言う間に、
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下山〜〜〜ンヌ!
やっぱり文明の力は素晴らしいですな!0合目から歩いて、より実感できました!
下山ドリンクはセコマで買った、
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すっぱいやつ。
ぷは〜〜うめぇ!
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黒岳の湯で汗を流して温まって帰りましょう。
さらに当初の予定では「登山軒」でラーメンを啜って帰るつもりでしたが、あまりお腹が空いてないので中止しました
こうやってブログ書いてると、食べたくなるんですよね〜

黒岳石室限定販売の100年記念グッズです。
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バッジ&ステッカー。
小屋じまい前に入手出来て良かった〜。

では皆様、ご安全に!
最後にあの有名なフレーズのご唱和を。
無理しない
 怪我しない
  明日も仕事!


したっけね。





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